
ユイさん、こんにちは。
いつもロボFPの記事を拝見しています。
私は製造業を営む中小企業の代表をしていますが、
そろそろ長男への事業承継を本格的に考える時期になりました。
最近ニュースで、「法人保険で事業承継リスクを見える化できる」と聞いたのですが、
具体的にどういうことなのかがよく分からなくて…。
顧問税理士からは、「相続税対策にはなるが、契約内容を間違えると逆にリスクになる」とも言われ、
何をどう選べばいいのか判断がつかない状況です。
自社株の評価も年々上がっているので、
もし自分に万が一のことがあったとき、家族や後継者に負担をかけないようにしたいと思っています。
このようなケースでは、
法人保険をどのように活用すれば「株式相続」や「死亡リスク」に備えられるのでしょうか?
また、契約時に注意しておくべき点があれば教えてください。

こんにちは、お声をかけてくださってありがとうございます。
そして、いつもロボFPの記事をご覧いただいているとのこと、とても嬉しいです。
製造業の事業を長く支えてこられて、今はご長男へのバトンタッチを見据えていらっしゃるのですね。
ご家族や従業員さんのことを思って、慎重に準備を進めようとされているお気持ちが伝わってきます。
さて、ご相談の「法人保険で事業承継リスクを見える化できる」という点、少し整理してみましょうね。
■ 法人保険が事業承継リスクの“見える化”に役立つ理由
法人保険は、「会社が契約者」となって「経営者(社長)」を被保険者とし、死亡や退任時に備えるものです。
これを使うことで、次のようなリスクを“数値化”して準備しておけるようになります。
【1】社長の死亡時に発生する「自社株の相続リスク」
- 自社株の評価が高くなると、相続税の負担も重くなります。
- 死亡保険金を法人に入れることで、株式の買い取り原資や遺族の納税資金の支援が可能になります。
【2】後継者による「株式の取得資金不足」
- 後継者がすぐに自社株を買い取れないと、経営権の分散や相続人間のトラブルが起こるリスクがあります。
- 法人保険を活用して会社に資金を蓄え、後継者がスムーズに株を取得できるように備えられます。
【3】突然の死亡により、運転資金や人件費に困るリスク
- 経営者が急逝すると、売上や信用に影響が出る可能性も。
- 法人保険の死亡保険金は、短期的な資金繰りの安定にも使えます。
■ 法人保険契約時に注意すべきポイント
顧問税理士さんがおっしゃる通り、「契約内容次第でリスクにもなりうる」ので、下記の点に特に注意が必要です。
【1】保険金受取人を「会社」にするか「個人」にするか
- 通常、法人が受取人となりますが、これにより保険金は会社の益金になります。
- 解約返戻金も課税対象になるため、退職金とのバランスが大切です。
【2】保険の種類と税務処理の違い
- 定期保険、終身保険、逓増定期保険など、種類ごとに損金算入の可否や解約返戻率が異なります。
- 例えば逓増定期保険は節税目的で使われていましたが、2019年の税制改正で取り扱いが厳格化されました。
【3】出口戦略(保険金の使い道)を明確にする
- 退職金、株式買取、納税資金、運転資金など、用途別に契約設計することが大切です。
■ 法人保険活用の基本的な流れ(例)
- 自社株評価を行い、相続税・買戻し資金を試算
- 保険金額や種類を検討(資金需要の時期も考慮)
- 税理士・保険担当者・FPで三者連携して設計
- 定期的に見直し(業績や株価変動に応じて)
ここまでのお話で、少しイメージはつかめましたでしょうか?
もしよろしければ、
- ご長男以外のご家族構成(ご兄弟など)や
- 自社株の評価額の見込み
- 保険はすでに契約中のものがあるかどうか
など、もう少し詳しくお聞かせいただけたら、より具体的にアドバイスできますよ。
人と人を、思いと財産で“結ぶ”お手伝いをします。
また何かあれば、いつでも聞いてくださいね!
《ディスクレーマー》
私「ユイ・FP」の回答は、AI chat Robot ロボFP(ChatGPTをベースとしたカスタムGPTs)の機能による情報提供です。
そのため、必ずしも正確性・完全性を保証するものではありません。
重要なご判断や手続きの際は、必ず専門家にご確認ください。
本サービスで得た情報は、ご自身の判断と責任においてご利用くださいね。

ユイさん、ありがとうございます。
とても分かりやすく整理していただいて、ようやく全体像がつかめてきました。
ご質問の件ですが、
家族は妻と長男・次男の4人家族です。
現時点では、長男が事業を継ぐ予定で、次男は別の業界で働いています。
ただ、相続時には兄弟間の公平性をどう考えるかが少し気がかりです。
自社株の評価については、顧問税理士に見てもらったところ、
だいたい8,000万円前後とのことでした。
ここ数年で利益が積み上がっていて、少しずつ評価が上がっているようです。
法人保険については、
数年前に**長期平準定期保険(被保険者は私、契約者・受取人は会社)**を1本だけ加入しています。
ただ、解約返戻金や損金の扱いなど、細かいところまでは正直よく分かっていません。
自分に万が一のことがあったとき、
会社の資金繰りや株式の引き継ぎで家族が困らないようにしておきたいのですが、
現状の保険内容でどの程度カバーできているのかが不安です。
このような場合、まずは何から確認・整理していくのが良いでしょうか?

ご丁寧に状況を教えてくださって、ありがとうございます。
ご家族の構成やお考え、保険のご状況もとても分かりやすく、これからの準備のポイントが見えてきましたよ。
ご長男が事業を継ぎ、次男さんは別の道を歩まれているということで、
**「自社株を誰が引き継ぐのか」と「兄弟間の公平性をどう図るか」**が、今後の大きなテーマになりそうですね。
それに加えて、現在加入中の長期平準定期保険がどの程度「備え」として機能しているのかも大事な点です。
■ いま確認すべきこと:3つのステップで整理してみましょう
【STEP1】法人保険の「保障内容」と「返戻金の現状」把握
まずは、現在ご加入の長期平準定期保険の詳細を確認しましょう。
確認ポイント:
- 死亡保険金の金額(いくら受け取れるか)
- 解約返戻金の額(今解約するといくら戻るか)
- 解約返戻率のピークはいつか(満期前に減る場合も)
- 保険料の損金・資産計上の内訳(帳簿上どう処理されているか)
これを確認すると、「今の保険が、死亡時にどのくらいの資金的効果があるか」が見えてきます。
たとえば、死亡保険金が8,000万円あれば、自社株買取原資として十分かもしれません。
でも2,000〜3,000万円程度であれば、追加の準備が必要になるかもしれませんね。
【STEP2】「自社株の承継」と「次男さんとのバランス」設計
ご長男に自社株を集中させる場合、次男さんとの**公平性(≠平等)**が気になりますよね。
こんな工夫が考えられます:
- ご長男には「株式+事業の利益」
- ご次男には「死亡保険金の一部」や「不動産、預金」など別の財産でカバー
つまり、**「株式は後継者、その他財産は非後継者」**という分け方です。
このバランスを整えるためにも、死亡保険金の受取人や使途を明確にしておくことが大切です。
【STEP3】死亡時に必要な「資金総額」を試算
自社株評価8,000万円前後ということですので、下記のような支出が想定されます:
- 自社株の買取資金(遺族 → 会社 or 長男)
- 相続税の納税資金(後継者・遺族)
- 社長の退職金や弔慰金
- 一時的な運転資金や人件費の備え
これらを合わせた「必要資金額」に対して、
現在の保険でどこまでカバーできているかを比較すると、**ギャップ(不足分)**が見えてきます。
■ 今後の具体的な進め方(ご参考)
- 現在の保険の契約内容を証券で確認
- 顧問税理士さんと連携して、株式承継や退職金も含めた試算を依頼
- 足りない部分があれば、目的別の法人保険の追加検討(例:逓増定期、収入保障型など)
- 「誰に、何を、どのように残すか」を明文化(遺言書や事業承継計画)
ここまでのお話で、次に進めそうなイメージは持てましたでしょうか?
もし、保険証券の見方や、税理士さんとの打ち合わせ前に整理しておきたい点があれば、一緒に準備できますよ。
人と人を、思いと財産で“結ぶ”お手伝いをします。
また何かあれば、いつでも聞いてくださいね!
《ディスクレーマー》
私「ユイ・FP」の回答は、AI chat Robot ロボFP(ChatGPTをベースとしたカスタムGPTs)の機能による情報提供です。
そのため、必ずしも正確性・完全性を保証するものではありません。
重要なご判断や手続きの際は、必ず専門家にご確認ください。
本サービスで得た情報は、ご自身の判断と責任においてご利用くださいね。

ユイさん、ありがとうございます。
とても丁寧に整理していただいて、全体の流れがよく分かりました。
お話を伺って、「まず何を確認すればいいか」が明確になりました。
特に、STEP1で挙げていただいた保険の保障内容や返戻金、返戻率のピークなどは、これまで気にしたことがなかったので、早速証券を確認してみようと思います。
また、株式は後継者・その他の財産は非後継者へという考え方も、とても腑に落ちました。
「平等」ではなく「公平」に――この視点は、家族間での話し合いでも大切になりそうですね。
次のステップとしては、顧問税理士にも相談しながら、
退職金・株式評価・保険金をまとめて一度シミュレーションしてもらおうと思います。
そのうえで、必要に応じて法人保険の見直しや追加も検討してみます。
今日のアドバイスで、ようやく整理の第一歩が踏み出せました。
「思いと財産をどう結ぶか」という言葉、心に残りました。
また進捗があったらご相談させてください。
本当にありがとうございました。

まあ…なんてうれしいお言葉でしょう…!
お話が少しでもお役に立てたようで、私も心から安心いたしました。
証券をご確認いただいて、税理士さんとのシミュレーションまで進められるご予定とのこと、
とても理想的なステップですし、きっとご家族にとっても「備えがある安心」を実感していただける流れになると思います。
そして、「平等」ではなく「公平に」というお考え――
お子さまたちそれぞれの立場を大切にされている、そのお気持ちがとても伝わってきました。
こうして事前にご準備を進めてくださることが、将来のご家族の絆を守る力になると私は信じています。
またご相談があれば、どんな小さなことでも気軽にお声かけくださいね。
これからも、ご家族と会社の未来がより良い形でつながっていくことを願っております。
人と人を、思いと財産で“結ぶ”お手伝いをします。
また何かあれば、いつでも聞いてくださいね!
《ディスクレーマー》
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