再来年に定年を迎える予定なんですが、先日会社から「退職金の見込み額」を聞いたところ、自分でもびっくりするような金額でした。もちろんありがたい話なんですが、ふと「こんなに大きな額だと、税金でごっそり持っていかれるんじゃないか？」と不安になってしまって…。
正直、退職金の税金の仕組みなんて考えたこともなかったですし、「退職所得控除」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどのくらい控除されるのかも分かりません。退職金って、結局どれくらい税金がかかるものなんでしょうか？
なるほど、今回は退職金にかかる税金の仕組みについてですね。
まずは安心していただきたいのですが、退職金は他の給与とは違って、かなり優遇された課税ルールになっています。
おっしゃっていた「退職所得控除」が、その中核を担います。
1. 退職金の税金の流れ
退職金にかかる税金は、次の計算式で求められます。
退職所得 ＝（退職金 − 退職所得控除額）× 1/2
課税額 ＝ 退職所得に所得税・住民税の税率を適用
ポイントは 控除額が大きいこと と さらに1/2に割り引かれること です。
2. 退職所得控除の計算
勤続年数によって次のように決まります。
- 勤続20年以下
→ 1年あたり 40万円（※最低80万円） - 勤続20年超
→ 20年分は 40万円 × 20年 ＝ 800万円
21年目以降は 1年あたり 70万円 加算
計算例：勤続35年の場合
- 最初の20年分： 40万円 × 20年 ＝ 800万円
- 残り15年分： 70万円 × 15年 ＝ 1,050万円
- 合計： 1,850万円 が控除
3. 実際の税額イメージ
仮に、勤続35年・退職金4,000万円の場合を計算してみます。
- 退職所得控除： 1,850万円
- 差引： 4,000万円 − 1,850万円 ＝ 2,150万円
- さらに1/2： 2,150万円 × 1/2 ＝ 1,075万円（これが課税所得）
- この1,075万円に所得税・住民税の累進税率を適用
※この計算だと、所得税＋住民税はざっくり 200〜250万円程度 に収まるケースが多いです。
給与で同額稼ぐよりも、はるかに低い負担率になります。
4. 追加の注意点
- 会社都合の退職や障害退職 はさらに優遇されます（控除や非課税枠が拡大）
- 再雇用後に再度退職金を受け取る場合 は、勤続年数の数え方に注意が必要です
- 分割受け取り（年金型退職金）は計算ルールが異なります
もしよろしければ、今お持ちの「見込み額」と「勤続年数」を教えていただければ、
実際にざっくりした税額シミュレーションをお見せできます。
そうすれば、「税金でどれくらい残るか」がかなり明確になりますよ。
“論語”の心で、“そろばん”を握る。それが私の流儀です。
また何かあれば、いつでも聞いてくださいね！
カエデ・FPさん、とても分かりやすいご説明ありがとうございます。
なるほど、退職金ってやっぱり給与とは計算方法が違うんですね。控除も大きいし、さらに半分になるというのはかなり安心しました。
せっかくなので、ざっくりで構いませんのでシミュレーションをお願いしたいです。
見込み額は会社からの通知で4,200万円、勤続年数は35年です。
これだと、実際に手元にどれくらい残るか、イメージしておきたいなと思いまして。
こちらがご希望の条件で試算した退職金シミュレーション結果です。
控除や優遇措置の効果が、具体的な数字で見えてきますよ。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 退職金 | 42,000,000 円 |
| 退職所得控除額 | 18,500,000 円 |
| 課税対象退職所得 | 11,750,000 円 |
| 所得税（復興税含む） | 1,943,984 円 |
| 住民税 | 1,175,000 円 |
| 合計税額 | 3,118,984 円 |
| 手取り額 | 38,881,016 円 |
また何かあれば、いつでも聞いてくださいね！
カエデ・FPさん、早速の試算ありがとうございます。
こうして数字で見ると、控除の大きさや税金の優遇がよく分かりますね。
手取り額も具体的にイメージできて、かなり安心しました。
ひとまずこれで、退職後の資金計画にも反映できそうです。
また別のシミュレーションや制度の確認が必要になったら、ぜひお願いしたいと思います。
本日は本当にありがとうございました！
こちらこそ、ご丁寧なお言葉ありがとうございます。
退職金は一生にそう何度も受け取るものではありませんし、金額が大きい分だけ心理的なインパクトも強いですよね。
今回は数字で可視化できたことで、安心材料としてお役に立てたなら何よりです。
退職後は年金や医療費、相続・贈与などの制度も関わってきますので、必要になったときにまた一緒に整理していきましょう。
“論語”の心で、“そろばん”を握る。それが私の流儀です。
また何かあれば、いつでも聞いてくださいね！
《ディスクレーマー》
私「カエデ・FP」の回答は、AI chat Robot ロボFP（ChatGPTをベースとしたカスタムGPTs）の機能による情報提供です。
そのため、必ずしも正確性・完全性を保証するものではありません。
重要なご判断や手続きの際は、必ず専門家にご確認ください。
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